今春の沖縄キャンプ。阪神高橋遥人投手(30)に「プロ野球で一番の思い出」を尋ねた。

プロ初登板初先発初勝利を挙げた18年4月11日広島戦(甲子園)だろうか。幾度の手術を乗り越え1025日ぶり勝利を挙げた24年8月11日広島戦(京セラドーム大阪)か…。そんな想像をしていたが、左腕の答えは斜め上だった。

「一番衝撃だったのは、1年目のオープン戦。藤浪さんが投げていて裏でテレビ画面で試合を見ていたらチェンジになって、目の前に藤浪さんが現れたのがびっくりで。今、投げていた人が目の前にいる!となりました」。テレビの向こうの人が目の前にいるプロの世界への驚きを回想。すぐさま「違うな。もっとちゃんとした方が良いですよね? 初勝利初完封とか初がつく時はうれしかったですね」と訂正した。

さらに続けた。「鳴尾浜の寮の時は、甲子園で試合が終わってコンビニでタコと枝豆とブロッコリーが入ってるおつまみがあるんですけど、あれとお酒と甘いものを買って、夜食べるのが最高だったな」。

仕事終わりのコンビニが至福の時間だった。投げれば次々と打者を打ち取るスーパー投手。それでも飾らない人柄が多くのファンに愛されている理由かもしれない。【村松万里子】