23年ドラフト1位の阪神下村海翔投手(24)がプロ初先発で粘投も、初勝利はお預けとなった。5回6安打2失点で堂々の1軍デビューを飾った。

「緊張で力みもあった中で、これまで取り組んできたことが出せた部分もありました。打たれたとしても、それもまた勉強だと思っていましたし、後先のことを考えず、シンプルに目の前の打者一人ひとりに向かっていく気持ちを大事にしながら、投げることができた」

甲子園のおひざ元、兵庫・西宮市出身の右腕。マウンドに上がると、虎党の大声援で迎えられた。最速151キロの直球に、カットボール、フォークなどを織り交ぜ、4回まで2安打無失点。だが、2-0の5回、先頭の石伊から3連打を浴びるなど、集中打で同点。それでも、続く1死満塁のピンチで細川を右飛に打ち取り、勝ち越しは許さなかった。

23年ドラフト1位で入団し、1年目の24年4月にトミー・ジョン手術。約2年3カ月リハビリ生活をへて1軍マウンドにたどり着いた。「僕のこと『西宮の子だから』と言ってくれるファンの方もいて。リハビリでしんどい時期はすごく心の支えになった。そういった人たちに恩返ししていきたい」。背番号19が生まれ育った地で懸命に腕を振った。【村松万里子】

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