7年目左腕・巨人井上温大投手(25)がキャリアハイを更新する9勝目を挙げた。24年の8勝を上回ってリーグ最多の阪神高橋の11勝に次ぐリーグ2位に浮上し、球団の91年連続2ケタ勝利達成に王手をかけた。

   ◇   ◇   ◇

スターが目の前に現れた。7月のジャイアンツ球場。巨人井上の視線は自然と1人の左腕へ向いた。相手は6月に加入した小笠原慎之介投手(28)。15年夏、東海大相模を甲子園優勝へ導いた憧れの存在だった。

YouTubeで密着動画にかじりつくほどのファンだった。「めっちゃ見てました。優勝投手じゃないですか!」。同じ左腕で4学年上の有名人。普段は自分から話しかけるタイプではないが、その日は迷わず歩み寄った。ランニングメニュー、トレーニング、調整法…。気になったことを次々と質問した。「すぐにまねはできないですけど、話を聞くだけでも全然違います」。新しい考え方を吸収する時間が楽しい。「巨人に入ってきて、会えるのがうれしくて。まだまだ聞きたいことはあります」と、目を輝かせながら笑った。

前日19日は小笠原が移籍後初勝利。翌日、今度は井上が7回1失点の快投でつないだ。自己最多の9勝目でチームの勝ち頭を走る。「新しく入ってきた選手が活躍すると、元いた選手は出られなくなる。ローテーションを奪われないように、とにかく毎日必死にやってます」。11年前から見ていた憧れの存在。同じチームになったからこそ、負けるわけにはいかない。【北村健龍】

【巨人】井上温大がキャリアハイ更新9勝目!運命の?縁のある笹原操希が援護して今季最多貯金9>>