ソフトバンク前田悠伍投手(21)が7回無失点の快投で開幕から無傷の10連勝を飾った。高卒3年目で自身初の2桁勝利。チームの優勝マジックは2つ減り「33」となった。

散発の4安打、無四球で西武打線に二塁すら踏ませなかった。「初回から全力で最後まで投げられてよかった」。2回に近藤健介外野手(33)の24号ソロで先制してもらったが、3回無死満塁の攻撃で0点。「流れが相手にいくところだと思った」とギアを上げ3者凡退で切り抜けた。小久保裕紀監督(54)も「悠伍に尽きる」と絶賛した。

10勝には「うれしい」と素直に喜んだが、開幕からの無傷については「僕的にはもう負けていると思っている」と、前回2日5失点した楽天戦と5月24日に4回途中4失点した日本ハム戦の2つは“負け扱い”し、浮かれることはない。この日は自己最速タイ151キロを出したが「引っかけただけ」と気にも留めない。

モイネロからは「カピバラ」と呼ばれている。顔が似ているということだが、前田悠は「そう呼ぶのはひとりだけですよ。でも、すべての球種で決め球でいけるのがモイネロさんのすごいところ。僕もそうなりたい」と、身近な最高の手本を目標に、さらに技術を高めていく。チームの貯金は今季最多の28。そのうち10個は前田悠が積み重ねている。

▼高卒3年目のソフトバンク前田悠が開幕10連勝。開幕10連勝以上は今季の高橋(阪神)に次いで25人、28度目。ソフトバンクでは05年に15連勝の斉藤以来21年ぶり6人目。2リーグ制後、高卒3年目以内に開幕10連勝以上は65年林(南海=3年目)12連勝、66年堀内(巨人=1年目)13連勝に次ぎ3人目。

▼同一年に複数の投手が開幕10連勝は、65年南海の林と新山、81年日本ハム間柴とロッテ村田、85年ロッテ村田と西武東尾に次いで41年ぶり4度目。過去はパの2投手で、セ・パから1人ずつ記録するのは、今季の高橋と前田悠が初めて。

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