巨人が石塚裕惺内野手(20)の一打でサヨナラ勝ちを決めた。8月末の首位阪神との3連戦で3連敗を喫し、ゲーム差が4・5に開いたばかり。年に1回の京セラドームでの主催興行で3位DeNAを下し、逆襲開始を告げた。
勝負を決める舞台が巡ってきた。3-3の同点の9回1死二、三塁。石塚は「絶対に自分で決めてやる」と打席に入った。DeNAルイーズとの勝負。150キロを超える直球を連投され、4球目だった。内角の球を強振し、鋭い弾道を右翼に飛ばした。犠飛となり、悠々と三塁から湯浅がホームイン。初のサヨナラ打で先輩たちにもみくちゃにされた。「次はサヨナラホームランで決められるような選手になれるように頑張ります!」と志しは高く、大きな1勝を呼び込んだ。
高卒2年目以内のサヨナラ打は94年の松井秀喜以来だった。同じくドラフト1位の20歳の雄姿に、橋上監督代行は「大いに期待して見てました」と喜んだ。最年少の活躍は、窮地のチームに大きな勇気を与える。
試合前のミーティング。指揮官は「残り20試合以上ある。一戦必勝で、全部勝てるぐらいにやっていけばいくらでもチャンスはある」ともり立てた。選手も誰ひとり下は向いていない。「気持ちがなえてる感じもありませんので、心強い」。最高に勢いづく、反撃の9月の始まりだった。
▼高卒2年目の巨人石塚がサヨナラ犠飛。2リーグ制後、巨人の高卒新人がサヨナラ打を放った例はなく、高卒2年目でサヨナラ打は60年9月21日阪神戦で本塁打の王、84年8月28日大洋戦で単打の斎藤雅(投手)94年5月31日中日戦で本塁打の松井に次いでチーム4人目だ。坂本が初めてサヨナラ打を記録したのは高卒3年目の09年5月6日横浜戦で、石塚が坂本より1年早く打った。これで巨人は京セラドーム大阪のDeNA戦で14年7月30日、15年7月29日、同30日に続いて4試合連続サヨナラ勝ちとなった。
◆石塚裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年(平18)4月6日、千葉県生まれ。小学時代は勝田ハニーズ、中学時代は佐倉シニア所属。花咲徳栄に進学し、1年秋から主力。3年夏に甲子園出場。U18日本代表では4番を務めた。高校通算26本塁打。24年ドラフト1位で巨人入り。25年9月14日DeNA戦でプロ初出場。182センチ、94キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1230万円。憧れの選手は坂本勇人。
巨人大城(8月30日阪神戦を右前腕外側打撲で途中交代するも、この日もスタメン出場して9回先頭で内野安打を放ってサヨナラ勝ちを呼び込む)「(状態は)大丈夫です。とにかく出塁することを意識していました」



