競技の垣根を越えた国内初のプロジェクトがスタートする。子どもたちがスポーツを楽しめる環境を整えるため、国内6団体が初めて連携する「バランス・イズ・ベター・ジャパン」が2日、都内で発足会見を行った。軟式野球、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、ラグビーの5競技の連盟・協会と日本スポーツ協会(JSPO)がタッグを結成。少子化によるスポーツ人口減少対策などに一致団結で取り組む。

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子どもたちのスポーツ離れ、競技人口減少を食い止める。都内で行われた「バランス・イズ・ベター・ジャパン」の発足会見。全日本軟式野球連盟(JSBB)、日本サッカー協会(JFA)、日本バスケットボール協会(JBA)、日本ハンドボール協会(JHA)、日本ラグビー協会(JRFU)の各会長が一堂に会し、熱く意見を交換し合った。JFAの宮本恒靖会長(S49)は「自分はスポーツ、サッカーを通して成長をさせてもらった。子どもたちにもスポーツをやってほしい」と力を込めた。

近年少子化が進み、中学生年代の運動部活動加入者は、13年から23年までの10年間で全体の2割ほどの約48万人が減少した。単独チームが組めなくなったり、各競技間での子どもたちの奪い合いが起こっているのが現状だ。さらに勝利至上主義による厳しい指導などもスポーツ人口減少に拍車をかけている。同席した元バレーボール女子日本代表で日本スポーツ少年団(JJSA)の本部長を務める益子直美氏(S60)は、中学時代に過度な期待と指導によって一度競技から離れた経験をもつ。「結果だけにこだわるのではなく、挑戦する過程や成長を大人が認めてあげることが大事」と訴えた。

三つのステートメント「レスプレッシャー」「モアコラボレーション」「モアファン」を発表。JSBBの堺充廣会長(S70)は野球振興を念頭に「楽しくなければスポーツじゃない」と話した。

宮本会長は「月曜日はこれ、火曜日はサッカー、水曜日はこれ。そういう世界でもいいと思う」と、複数のスポーツを両立するスタイルも勧める。強化面では相反する可能性があるが「もちろん代表チームが強くあり続け、W杯で優勝するチームを作り出すことを大切にはしている。一方で生涯にわたってサッカーを楽しめる環境をつくっていかなきゃいけない」と強調した。

今後は他の競技団体の参加を促し、輪を広げていく。特設サイトを立ち上げ、複数競技を体験できるイベントや競技の枠を超えた指導者研修交流の場を設ける。子どもたちが楽しくスポーツしたいと思える環境づくりに取り組んでいく。【保坂果那】