楽天岩隈久志投手(27)が5日、新年初練習で3月のWBCでの活躍と、開幕投手死守を誓った。

 この日、Kスタ宮城の室内練習場でランニングに40メートルほどのキャッチボールで汗を流した後に「(WBCは)与えられたところでやるだけ。期待に応えられるような準備を、責任を持ってしたい。開幕は大事な試合。監督の信頼を得られるようにしたい」と言い切る表情は、もうオフのそれではなかった。“岩隈始動”に集まった報道陣は約50人。昨年1月、都内で行った初練習ではわずか2人だった。「これだけ多いと、ダラダラできないですね」。完全復活から明けて09年。人の多さに期待の大きさを肌で感じ、自然と表情も引き締まった。WBCではダルビッシュ、松坂と並ぶ先発の柱が予想され、チームでも新選手会長に就任した。「リセットして新たな気持ちで迎えられたと思う」。人生最高の年だった昨年を超えるための戦いが、ついに始まった。【小松正明】

 [2009年1月6日8時44分

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