<オープン戦:中日3-9巨人>◇5日◇ナゴヤドーム

 存在感は際立っていた。巨人坂本勇人内野手(20)が5日、今季最初のオープン戦で3安打猛打賞。4回1死一、二塁で中日久本から先制の適時二塁打を放つと、5回、7回にも安打を重ねた。「しっかり(上体を)残せて打てています。変化球も、とらえています」と納得の内容だった。

 スタメン出場を志願した。キャンプ終盤の2月23日、右肩に張りを訴えた。大事をとり、キャッチボールを控えた。実戦は代打や指名打者のみ。その間、ゴムチューブを使った肩のトレーニングに努めた。前日4日、伊原監督代行に「絶対いけます」と直訴。気合を込めて臨んだ一戦だった。

 その守り。2回1死走者無し、和田の三遊間への鋭い当たりに反応した。左前に抜けるところを横っ跳びで好捕。すかさず一塁に送球した。李承■が捕球できず内野安打となり「送球をしっかりしないと」と反省したが、不安材料がないことを実証してみせた。

 2年目の昨季、全試合スタメン出場。期待も注目も高まるばかりだが、本人は違う。レギュラーが当然とは思っていない。「何も考えず、プレーのことだけ考えてやっています」と口元を引き締めた。キャンプの猛練習で体重が3キロ減ったが、帰京後は肉中心に摂取。体重維持へ抜かりはない。坂本に負けじと、この日は加治前、松本ら2、3年目が奮闘した。伊原監督代行は「若い選手が1軍を懸けてやっている」と目を細めた。二十歳の坂本の存在が、チーム内競争をもり立てている。【古川真弥】※■は火へんに華

 [2009年3月6日7時50分

 紙面から]ソーシャルブックマーク