日本ハムが受験生を新たなファンサービスのターゲットとして検討していることが29日、分かった。横浜からトレード移籍した東大出身の松家、2浪の末に早大へ進学した江尻が受験生の本番直前に学校、予備校訪問などで「講義」を行い、バックアップできればというプランだ。

 「婚活シート」「ガールズバー」の次は、臨時の「大学入試センター」だ。球団関係者は「受験を控える人たちに少しでも刺激を与えられれば」と、選手を学校、予備校などの機関へ派遣する構想を明かした。

 松家の他にも江尻は宮城屈指の進学校、仙台二出身で2浪の末、早大進学。横浜から移籍した加藤武は東学大、関口は滋賀大と国立大卒と、さまざまなニーズに応えられる。球団関係者は「勉強を教えるのではなく、自分自身の経験を語ってもらうだけでも少しは役に立つのではないか」と狙いを話した。ちょうどオフには勉強漬けの日々を送っている受験生には、新鮮なひとときになりそう。大学に合格するよりも難関なプロへ入った先輩の人生は、これ以上ない「赤本」になるかもしれない。【高山通史】

 [2009年12月30日8時58分

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