2年目の横浜藤江均投手(24)がシート打席に初登板し、打者11人をパーフェクトに抑えた。黒羽根、早川から三振を奪い、内川、吉村を外野フライに打ち取る快投に「腕を振ることを意識した。最初にしてはまずまず」と自ら及第点を与えた。

 「脱やんちゃ」でローテーション入りを狙う。ドラフト2位で入団した昨季はルーキーらしからぬ強気の言動で注目されたものの、0勝4敗。持ち味の闘志が空回りした部分があったと分析し「熱くなりすぎた。気持ちは熱く、投球は冷静にでいくっす!」という。

 この日も、その一端は見せた。最初の5人には高めに球が浮いてしまったが、後半の6人には「課題に気がつき、修正できた」と低めに集めた。「簡単に言えば『クソ全力で頑張る』がキャンプのテーマですね」。ユニークな言動は相変わらずだが、マウンド上では大人の藤江を見せる。【鈴木良一】

 [2010年2月13日10時0分

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