西武ドラフト1位ルーキーの菊池雄星投手(18=花巻東)が2日、キムタク魂を注入された。都内のホテルで開かれた新人研修会に参加し、巨人の木村拓也内野守備走塁コーチの体験談に感銘を受けた。「入団してからは活躍して結果を残した者の勝ち。自分は1位だったけど、結果も残していないしB班(2軍)という立場なんで」と気持ちを引き締めた。

 木村コーチはドラフト外で入団し捕手から外野、内野とポジションも変わった。「壁にぶつかった時、僕みたいに考えると食っていける」と、生き残るためにスイッチ打者や新たなポジションに挑戦した話は、雄星も思わず聞き入ってしまう内容だった。キムタクから球界で生き残るすべを教わった左腕は「開幕1軍はベストだけど、そこにはこだわらない」と焦りを封印。真の力を身につけるため、3日も投球練習とともに体幹を鍛え、活躍できる下地をつくる。

 [2010年3月3日8時36分

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