<オリックス8-4日本ハム>◇21日◇京セラドーム大阪

 カブレラ、田口が負傷で離脱するピンチを伏兵が救った。13年目のオリックス鈴木郁洋捕手(34)がプロ3本目、7年ぶりの逆転3ランなど4打数4安打6打点と大暴れし、4月初の3連勝を呼び込んだ。ヒーローインタビューで「できすぎです。たまたま打ったらいいところに飛んだだけです」と控えめに喜んだ。

 鈴木本人も「7年ぶりですか」と驚いたのは6回の逆転3ランだ。谷元から、近鉄時代の03年3月30日のオリックス戦以来となる本塁打を左中間へ運んだ。オリックスでは初。「前の打者がつないでくれ、仕事をしたいと」。今季3度目の先発。8番に座った伏兵のフォア・ザ・チームの思いがバットに乗った。あまりの大当たりに「帰り道、気を付けます」と肩をすくめて引き揚げた。

 打線は鈴木の活躍に球団タイ記録の6犠打を絡め、6カードぶりのカード勝ち越しを決めた。反攻のエンジンがかかってきた。

 [2010年4月22日9時15分

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