<阪神7-1中日>◇23日◇甲子園
本人が一番納得できなかったに違いない。中日チェン・ウェイン投手(24)が、昨年3戦3勝、防御率0・36とお得意様のはずだった阪神打線につかまり、自己ワーストとなるまさかの7失点。今季最短の5回でKOされ、08年7月3日以来、659日ぶりに阪神戦で黒星を喫した。
「球のキレ自体は悪くなかったけど、きょうは勝負どころで決め球が甘いところに行ってしまった…」
4回2死までパーフェクト。だが、そこから3連打を浴び、2点を失うと、続く5回にも異変は止まらない。2死から四球で走者を出し、マートンに中越え適時二塁打を浴びて3点目を失うと、さらに大和に内野安打を許し、鳥谷にも四球。満塁となったところで新井に走者一掃の右越え3点適時二塁打を浴び、試合を決められた。
とどめの一撃は失投だった。2ストライクと追い込み、谷繁は外角へのボール球を要求していたが、チェンの投じた直球はストライクゾーンへ。「あそこはボールを投げようと思ったんだけど、甘く入ってしまった」。カウントを有効に使うことができなかったことが、自分の首を絞める結果を招いた。
落合監督は「まさかでもないでしょ。何でもあるのが野球だ。完全なピッチャーの1人相撲だな。これが野球だ」と、試合を壊してしまったチェンに苦い顔。1番計算できたはずの左腕の予想外の自滅に、首をかしげるしかなかった。【福岡吉央】
[2010年4月24日11時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク



