6連敗中のオリックス岡田彰布監督(52)が小松聖投手(28)を先発復帰させることが6日、明らかになった。昨季1勝と大スランプに陥った右腕を今季はリリーフに指名。16試合で防御率1・69と、見事に再生させていた。その元エースに泥沼脱出を託す。

 小松は4日のソフトバンク戦で今季最長となる4イニングのロングリリーフで1失点に抑えた。「そのために放らせたんやから」。実は監督は先発への最終テストと位置づけていた。本人は「もしそうなったら頑張ります」と意欲を燃やした。

 リーグ2位となった08年、小松は中継ぎで開幕を迎え、4月9日に初先発すると4連勝。その後調子を落とし約1カ月間、ブルペン要員に戻った。7月から再び先発に戻り、最終的に15勝3敗で新人王。リリーフ→先発の流れもお手のものだ。岡田監督が交流戦で繰り出す「勝負手」が、低迷脱出の起爆剤になる

 [2010年5月7日11時7分

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