<西武8-1ソフトバンク>◇18日◇西武ドーム
4連敗の危機を救ったのは西武の“本田”だった。中村、石井一ら故障者続出で迎えたリーグ再開初戦。「大事かどうかは分からないけど、勝てて良かった」ととぼけたヒーロー涌井秀章投手(23)が、サッカー日本代表のMF本田の姿にダブった。ともに86年6月生まれ。負けられない一戦で決める勝負強い星の下に生まれている。
チームメートの上本達之捕手(29)が「本田のキャラは、ウチでは涌井」という。いつも強気の姿勢を崩さないポーカーフェース、時にビッグマウスを放つ共通点がある。涌井はサッカーも得意だ。投手練習で行うリフティング対決では、抜群のボールさばきを披露する。相手の利き足でない方にボールを出すなど、いやらしい攻め方で追い込む。遊びとはいえ、勝負と名のつくものでは大の負けず嫌いが顔を出す。
「W杯?
見てない。試合が長いんでゴール集を見れればいい」と素っ気ない。ただ、個性的な本田は目にとまった。「腕時計を2本したりしないですよ」と奇抜なファッションを引き合いに出すなど、気になる存在だ。そんな本田のように8回1失点と求めていた勝負強さを見せつけ、両リーグ最速40勝目をもたらした。渡辺久信監督(44)は「走者は出しても点はやらない。エースらしい投球だった」と絶賛した。
リーグ最多タイの9勝目を挙げたマウンドは、05年にプロ初勝利を挙げた記念すべき日でもある。大事な日にきっちり決めて勝つ。キャラクターが似ているだけではない。W杯初戦で決勝ゴールを決めた本田同様、09年のWBC優勝メンバーの涌井も何かを持っている。【亀山泰宏】
[2010年6月19日9時9分
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