<西武8-1ソフトバンク>◇18日◇西武ドーム

 ソフトバンクがリーグ戦再開初戦で、天敵の壁に、はね返された。首位西武のエース涌井秀章投手(23)に対し、8回までロベルト・ペタジーニ内野手(39=韓国LG)の2号ソロによる1点だけ。涌井に対しては、08年7月9日に勝って以来、3年越しで7試合勝ちなしとなった。西武とのゲーム差は2・5に広がり、今カードでの首位浮上は消滅した。

 リーグ戦再開でいきなり、ソフトバンクが壁の大きさを思い知らされた。西武涌井を崩せず、ハーラートップタイの9勝目を献上。先月7日に9回無死までノーヒットに抑え込まれた天敵右腕に、またひねられた。力を見せつけられたのは、いずれも先頭打者が出塁した1回と8回の攻撃だ。

 0-0の1回表

 先頭川崎が三塁内野安打で出塁。2番本多が送りバントを試みたが、涌井の前に強く転がった。大石ヘッドコーチが「涌井は捕ってからが速かった」と振り返ったシーン。俊足本多で、まさかの併殺プレー。直後の多村と松中の連打が生まれたが無得点。走者が1人も残ることができなかったのが響いてしまった。

 1-4の8回表

 先頭川崎と2番本多が連打で無死一、三塁の好機。3番多村がカウント2-2から空振り三振。その際にスタートを切った一塁走者の本多が盗塁失敗と、結果は最悪の“三振ゲッツー”。リーグトップの31盗塁を記録する本多の足にかけたが、裏目に出た。大石ヘッドは「スタートはそんなに悪くなかった。キャッチャーも(送球が)速かった。ストライク送球だったし」と説明。「なぜ走るという人がもしかしたらいるかも知れないが、犠飛2つで2点取り、1点差で9回を迎える可能性もある。そういうスタイルでやってきた」と続けた。結果的に、涌井-細川の相手バッテリーに軍配は上がった。

 これで涌井には、7試合続けて土をつけていない。最後に勝ったのは、08年7月9日までさかのぼる。天敵に屈し、今カードの奪首も消えた。さらに、今季西武戦は3勝7敗。大きく負け越しているのも気がかりだ。「やられたら、やり返すしかない」と秋山監督。多村、松中、ペタジーニのクリーンアップで4安打、1本塁打と重圧はかけた。秋山監督も「涌井はよかった。あとは、ウチのつながりだけ。打線はいい状態になっている」。まずは、19日以降の2試合を連勝して今季西武戦で初のカード勝ち越しを決め、反撃のノロシとするしかない。

 [2010年6月19日11時59分

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