<楽天4-11日本ハム>◇25日◇盛岡

 日本ハムが先発全員安打となる14安打11得点の猛攻で楽天に快勝した。中田翔内野手(21)が2回に中前打を放てば、同点で迎えた4回には大量4点の口火を切る左前打。24日楽天戦の第3打席からプロ入り初の4打席連続安打を記録した。負けじと兄貴分の小谷野栄一内野手(29)も5打数3安打3打点とリーグトップの打点を95に伸ばした。師弟コンビの活躍もあり、首位西武との差を4・5ゲームに縮めた。

 札幌から秋田、盛岡…。日本ハム中田のバットは、厳しい日程で移動を繰り返しても、各地で次々に猛威を振るった。2回に中前打を放ち、自己最長の7試合連続安打とすると、4回にも三遊間を痛烈に破る左前打で、24日楽天戦からプロ入り初めての4打席連続安打を記録した。「記録?

 それは興味ないです。(最低)1日1本と言っているので、その点では良かった。試合に勝ったからそれが1番ですね」。自己記録は二の次。勝利のハイタッチを笑顔で交わした。

 もちろん反省は忘れない。1点差に迫られた7回には、無死一、二塁で二岡が送りバント。好機でまわったが空振り三振に倒れた。「何とかしたかった。力不足です」。チャンスで打てる打者…、中田の脳裏に浮かんだのは「アニキ分」の小谷野だ。

 1回2死二塁で、左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放つと、中田が突破口を開いた4回も、2死二、三塁の好機で右前2点適時打。大量4得点の“大トリ”を飾った。リーグトップの打点は早くも「95」。「打点?

 それはシーズンが終わってからのことなので。甘いところに来たら、なんとか芯に当てようと、それだけ意識しています」。頼れる4番は表情も変えずに振り返った。

 中田は入団当初、小谷野の背中を追いかけた。当時、2人はともに三塁手。華麗なグラブさばきを見せる小谷野の守備に、プロのすごさを感じた。ポジションが別々となった今でも、練習中などに声を交わす機会は多い。この日も、左脇腹を痛めて打撃練習を行わなかった小谷野に近づいて、患部をつねって“攻撃”したのは中田。そんな中田の尻に、小谷野はけりを入れて応戦した。「生意気ですけどね、憎めない。かわいいヤツです」。アニキはあたたかい目で、野手最年少の中田に、頻繁に声をかけるようにしている。

 師弟コンビの活躍が打線にも火を付け、先発全員安打となる14安打11得点の快勝。梨田監督は「地方球場は序盤の点が大事だからね」と、試合を優位に進めた選手たちをたたえた。首位西武にも4・5ゲーム差と再接近。逆転優勝へ「パ・リーグ3強」とは呼ばせない。【本間翼】

 [2010年8月26日10時48分

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