<巨人10-4中日>◇26日◇東京ドーム
独特のスピンの効いた打球が右翼席に飛び込んだ。中日和田一浩外野手(38)が04年以来、6年ぶりとなる30号を放った。7点をリードされ迎えた3回。1死一、二塁から巨人内海のカーブを見逃さなかった。「ランナーがいたので、とにかくランナーを返すことだけを考えた」。左足を負傷している背番号5が、痛みに耐えて執念の放物線を描いた。
実に8試合、31打席ぶりの一撃が復活の号砲だった。5回にはチェンジアップをすくい上げ左前打を放つと、8回にも左前に落ちるヒット。8試合ぶり今季9度目の猛打賞をマークした。この試合まで打率は3割5分1厘。ヤクルト青木が1厘差で迫っていた。3安打の固め打ちで首位打者陥落の危機を免れた。
左足を負傷してから試合前の走塁練習を回避しているが、守備練習は欠かさない。打つだけではなく守備でも最低限の仕事をやり抜く。それが和田の考えだ。ユニホームのひざ下には数十センチ四方の布を継ぎ足し、その間に綿を詰めている。メーカー関係者は「スライディングキャッチが他の選手に比べて多い。本人の希望です」と説明する。打撃以外でもギリギリのプレーを追求してきた。
和田は「30号?
意識はしていない。それよりもいかにチームに貢献できるか。この時期は勝つか負けるか。本当に1戦、1戦勝つしかない」と自らの記録には無関心。最も重要視するのはチームへの貢献度だ。足の状態は万全ではない。それでも背番号5の存在はチームにとって心強い。【桝井聡】
[2010年8月27日11時6分
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