“古武術理論”で3割死守!

 広島広瀬純外野手(31)が17日、残り15試合でのラストスパートを誓った。今季はプロ10年目で初めて規定打席に達し、打率はリーグ8位の3割1分3厘をマークするなど、過去最高の成績を収めるが「もう、ふた踏ん張りです」と気合たっぷり。9月上旬から古武術に初挑戦しており、シーズンのフィニッシュを後押しする。

 最終コーナーを回っても歩を緩めない。打率3割1分3厘はチームトップでリーグ8位にランクイン。全力で駆けてきた今季も残り15戦。所用で訪れたマツダスタジアムから横浜へ移動した広瀬は言う。

 「もう、ふた踏ん張りしないといけない。とりあえず、1年間、最後まで野球をしたい。1年間、やったことがないですし。その日、その日…。より高い意識を持ってやらないといけない。(周囲に)『今日で3割確定です』と言われるくらい打っていきたい」

 あくまで「一打入魂」で打率3割ラインを死守する構えだ。16日の中日戦(マツダ)でも、打席で集中力を発揮した。1点を追う4回無死二、三塁。中日吉見の低めフォークやスライダーをことごとくファウルにして粘り、最後は痛烈な三塁への打球で森野の失策を誘った。2点を刻み、チームの逆転を呼ぶなど、勝利のキーマンになった。

 発言は気合十分でも、打席では力をゆるめる。ラストスパートをアシストするのは“古武術理論”だ。9月上旬、古武術身体運用研究家の金雄一氏(37)から都内で初めてレッスンを受けた。約1時間半、パワーの出し方を確認した。同氏は「鍛えた筋肉を100%使うためにも、バランスよく動くのが大切。体全体の協働性ですね」と説明。パワーを最大限に引き出すためには体幹(体の中心部分)の使い方が重要。桑田真澄氏が巨人時代に取り組んだ動きを取り入れている。

 今季は開幕直後から好調をキープする。特に5月から8月は打率3割3、4分台を推移するなど、安定感を誇った。だが、5位というチーム状況もあり、硬い表情を崩さない。「打席に立つとき、どうしても力が入ってしまう。(古武術は)まだ1回だけだけど、野球をやる上で役立てばいい。まだまだ力不足だと感じます。(振りに行ってバットを)止められる球を止められないこともある」。強く、しなやかに動く…。

 すでに13年連続Bクラスが確定しているが、つねに上昇志向を持って戦う。【酒井俊作】

 [2010年9月18日10時12分

 紙面から]ソーシャルブックマーク