<ヤクルト4-3中日>◇20日◇神宮

 やはり鬼門だった。落合竜がヤクルトに逆転負け。神宮での今季3カードすべてに負け越した。3回に荒木雅博内野手(33)の2ランで逆転しながら、先発マキシモ・ネルソン投手(28)が5回に再逆転を許した。21日からは勝率7割以上の本拠地ナゴヤドームで1・5ゲーム差に迫ってきた2位阪神を迎え撃つ。負ければ自力優勝消滅の正念場へ向けて、落合博満監督(56)は改めて1戦必勝の姿勢を示した。

 最後の打者、堂上剛が三振に倒れると、落合監督はベンチを立ち上がって帰りのバスへと歩き始めた。1勝1敗で迎えたヤクルトとの第3戦は逆転負け。鬼門・神宮では今季7敗目。結局、敵地では1度も勝ち越せなかった。「1勝2敗は御の字?

 そう思わなきゃしょうがねえじゃねえか」。6カードぶりに負け越した、指揮官は悔しさを振り払うように言った。

 天敵ヤクルトとの3連戦最終ラウンドは優勝へ向けた大きな関門だった。2回に1点を先制されながら、3回に荒木の3号2ランで逆転した。4回には堂上直の5号ソロで3-1と突き放した。だが、ここまで抜群の安定感を誇っていた先発ネルソンが鬼門に飲み込まれた。1点差に迫られた5回、無死からの2四球でピンチを招くと相川に同点打を浴びてKOされた。リリーフした小林、平井もヒットを許して逆転された。この回を乗り切れば、高橋、浅尾、岩瀬という最強リリーフ陣につなぐ形ができたが、あと1歩が踏ん張れなかった。

 だが、沈んでいる暇はない。甲子園では阪神が巨人を下して、1・5ゲーム差に迫ってきた。21日からは生き残った猛虎と本拠地での3連戦。首位に立ちながらも、残り試合は相手の方が7試合も多い。初戦で敗れれば自力優勝が消滅するという追い込まれた状況でもある。まさに今季最大の決戦が待っている。

 「明日から(が大事)じゃあないよ。今まで全部の試合が大事なんだ。この試合、この試合が大事じゃないというのはオレにはない。みんなそう書きたいんだろうけどな」。

 すでに1戦必勝モードに突入している落合監督は、特別な感情を否定した。ただ、自然と緊張感は高まる。4番和田は試合終了直後から気持ちを切り替えていた。「今日は終わったから切り替えないといけない。1つ勝てばとか、2つ勝てばとかそんな計算できない。とにかく目の前の試合に勝つことだけ」。試合前、和田はデーゲームで阪神が勝ったことを知っていた。それでも感情が動くことはない。目の前の相手を倒すのみ。最大8ゲーム差からの逆転優勝劇が、いよいよクライマックスを迎える。【鈴木忠平】

 [2010年9月21日14時32分

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