さあ佑ちゃん、大石と共闘!
広島ドラフト1位の福井優也投手(23=早大)が日南キャンプ休日の23日、直撃インタビューに応じ、残り1カ月に迫る開幕までの抱負を語った。阪神藤川が投じる「火の玉ストレート」を理想の直球に挙げ、先発一筋で勝負する心意気にあふれている。
酒井
キャンプは3週間。日南での調整はどうか。
福井
沖縄では何をやっていいか分からなかった。第2クール最初にケガ(左太もも裏の張り)をして、別メニューが続いて自分のなかで何もできなかった。日南に来て、だいぶ思い通りになってきて、うまく調整できていると思います。
酒井
21日の打撃投手を見たとき、外角への球のキレや制球がいいと感じた。外角低めは大切な要素だ。
福井
何も考えなくてもそこに行くというか、困ったときのアウトコースですから。練習からずっと投げています。ブルペンでは最初、真ん中から投げていって、そこから外、内へと投げ分けます。ストライクゾーンを縦に1、2、3と割って、高めはナシで低めだけ。キャンプのように仕上げていく段階では、低めの1、2、3に投げることを心掛けてやっていますね。
酒井
1つ1つの動きに意図がある。打撃投手で直球しか投げなかったのも、そういう考えに基づくのか。
福井
そうですね。まず真っすぐを作りたい。いま直球の出来は70%くらい。真っすぐを投げられるようになってから変化球を練習するのは、いつものことですね。あくまでストレートあっての変化球です。ビュッと行く速球を投げたい。
酒井
理想はどんな球か。
福井
イメージとしては阪神の藤川球児さんです。ホップするような真っすぐですよね。球の軌道としてオールスターの印象が強くあります。昔、映像で見たのですが、清原さんに「真っすぐ投げる」と言って、真っすぐを投げていました。あの時はホントにホップする球!
ちゃんと指にかかって、ビュッときて、浮き上がるというか…。高めに球が走る投手は多いですよね。僕は「低めに地をはって」というイメージを大切にしています。低めにホップするというか、球を低めに走らせたい。
酒井
キャンプでは何かと早大同期の日本ハム斎藤、西武大石と比較される。
福井
連絡を取る必要はないですよね、斎藤はよくテレビに映っているんだから(笑い)。こないだ大石と久しぶりに電話しました。アイツ、話が長い。なかなか切らないんですよ。野球の話をしています。「明日、先発だから」とか言っていました。3人とも活躍するのが一番。誰かが脱落するとかじゃなく、誰か壊れろとも思わない。一緒にやってきて、一緒に練習をして、一緒に苦しい思いをして優勝もできた。みんなで活躍できれば最高です。
酒井
いよいよ実戦段階に入っていく。何をテーマに。
福井
僕は先発にこだわりたいし、先発しか考えていません。大学1、2年のときには、先発を任されない投手が中継ぎというイメージだった。もう少しブルペンに入って自信をつけたい。肩のスタミナもそうだし、直球、変化球の精度も上げていきたいですね。打者と対戦して今の自分の実力を見ることも大切です。自分は開幕に合わせたいし(開幕メンバーに)入るつもりで練習しています。【酒井俊作】
[2011年2月24日11時57分
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