オリックスは26日、フランシスコ・カラバイヨ外野手(27)が母国ベネズエラで25日に左手首の内視鏡手術を受けたと発表した。キャンプ終盤に痛みを訴え、神戸市内の病院で三角繊維軟骨損傷と診断され、再検査のため16日に帰国していた。母国で検査も受け、治療法を熟慮したカラバイヨは手術を選択。全治は未定ながら、報告を聞いた岡田彰布監督(53)は「長くかかるやろう。今年は無理やろ」と、前半戦どころか長期的な離脱を覚悟した。

 開幕が4月12日に迫る中、右の大砲が1枚消えた。カラバイヨは昨年7月に加入し、36試合で7本塁打をマーク。フルシーズンを戦う今季はその長打力に大きな期待がかかっていた。今季はキャンプイン直後に北川の左足骨折が判明し、チームは右打者の層の薄さに悩まされていた。その北川が順調に回復し、4月1日のロッテとの合同練習(京セラドーム)で実戦復帰が決まった直後の出来事だった。

 カラバイヨは昨年9月下旬にも左手有鈎骨(ゆうこうこつ)骨折で手術。同じ左手首を2度も痛め、再びリハビリに入る。4月3日にも再来日する予定だが、開幕直前に痛いニュースとなった。