<西武0-3ソフトバンク>◇1日◇西武ドーム

 ソフトバンクのラッキーボーイ福田秀平外野手(22)が、美技でウイニングボールをキャッチした。9回裏2死。右翼線へフラフラと上がった代打浅村の打球を猛然と追いかけると、最後はスライディングしながらグラブにおさめた。「最後は、いくしかないと思った。ギリギリ取れてよかった」と、子供のように笑った。

 前日の試合でもプロ初本塁打を放つなど、終盤に大ブレークした。日本ハム斎藤と同い年でプロ5年目。昨季までまったく結果を残せなかったが、オフに秋山監督の指示で両打ちから左打ちに変更したことが、大きなきっかけとなった。

 斎藤とは高校時代、同じ西東京地区のライバルとして競い合った仲。高校3年の冬。早大進学が決まっていた斎藤と明治神宮へ初詣へ行った。「プロで勝負しよう」。その時の約束を胸に、1軍でレギュラーを取ることを目標にしてきた。もう1人の「佑ちゃん世代」が、ライバルをしのぐ輝きを見せた。