<オープン戦:広島1-3ソフトバンク>◇25日◇都城

 ソフトバンクの新外国人ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30=マリナーズ)が、打って、走っての大ハッスルだ。初の対外試合となる広島とのオープン戦に4番左翼で先発し、4打数2安打1打点。1回2死二塁で篠田のカットボールを中前適時打し、4回先頭では2番手今村のフォークを左翼線二塁打。さらに、長谷川の中飛でタッチアップし、191センチ、118キロの巨体を揺らして足からスライディングして三塁を陥れ、2点目につなげた。

 ここまで紅白戦は、5試合15打数で2安打、0打点と精彩を欠いていた。「こういう(対外)試合のほうが集中できる。これからシーズン終わりまでゲームモードだ」とニヤリ。好走塁については「ああいうのがオレのスタイル」と、胸を張った。

 メジャー通算84発のパワーが注目されるが、適応力も武器の1つだ。21日の紅白戦で、ネット裏の秋山監督に呼ばれた。教えられたのは日本人投手の「間合い」について。登板中だったバリオスの単調な投球と比べ、日本の投手は1球ごとに投球リズムを変えていると説明された。「わかりやすかった。なるほどと思った」。この日の2安打は、いずれも変化球を仕留めたもの。最強助っ人が調子を上げてきた。【村野森】