オリックスが、2日連続でトレードを成立させた。山崎浩司内野手(32)と西武原拓也内野手(28)との交換トレードが6日、両球団から発表された。前日5日に巨人から東野、山本を獲得したばかりだが、続けざまに補強した。

 原は、左打ちで内野の全ポジションをこなすユーティリティー選手だ。昨年は故障の片岡に代わって二塁を守っている。森脇監督は「まだまだ若いし、内野手としていいものがある。チーム内の競争が激化される。守備も打撃も小技もコンスタントにこなせる」。安達、縞田らとともに、レギュラーの後藤、大引を脅かす存在として期待。背番号は「2」を予定している。

 西武入りする山崎も同じく内野の複数位置をこなすが、村山球団本部長は「左打ちの内野手がほしかった。小技もキチッとできる」と説明した。

 新加入選手の早期合流も決定した。東野、山本、原の3人はキャンプ休日の10日、高知市内で入団会見を行う。そのままチームに合流して、第2クールから練習を開始する。1日も早くチームに溶け込んで、新天地での飛躍を目指す。

 ◆山崎浩司(やまさき・こうじ)1980年(昭55)10月31日、大阪生まれ。大産大付から98年ドラフト3位で近鉄入団。03年10月7日オリックス戦で1軍初出場。04年の球団合併でオリックスに所属したが同オフ広島にトレード移籍。08年にオリックスにトレードで復帰。今季は35試合出場。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。今季の推定年俸は2800万円。

 ◆原拓也(はら・たくや)1984年(昭59)5月18日、神奈川生まれ。東海大相模、関東学院大を経て、06年大学・社会人ドラフト4巡目で西武入団。07年6月13日の阪神戦で1軍初出場。二塁、三塁、遊撃と内野のどこでも守れる。11年シーズン中盤からスタメンに定着。今季は86試合に出場。175センチ、78キロ。右投げ左打ち。今季の推定年俸は3000万円。