これがホントの密着マーク?

 ソフトバンクがドラフト1位候補の九州共立大・大瀬良大地(3年=長崎日大)へ誠意を見せた。6日、福岡・宗像市から北九州市内の寮までの“初詣マラソン”で始動した右腕を、福山スカウトが密着。日体大の劇的Vで沸いた箱根駅伝の伴走車ばりにマイカーで、全長27キロの山道コースでの走りをじっくり見守った。そこまでやる?

 という徹底マークだった。

 日本ハム、オリックス、広島がすでに今年の1位候補に挙げるなど、競合は必至。この日はロッテ山森スカウトが姿を見せ、ライバルたちの動きも気になるところだが負けられない。福山スカウトは「今年はケガなく日本のアマのエースとして頑張ってほしい。フォーク、スライダー、カットボールと全部指にかかって勝負球になる。馬原や斉藤和巳のような気迫もある」と言葉も熱っぽかった。

 フットワークの軽さと情熱ならどこにも負けない。地元の逸材に向けた無言のラブコールは、ドラフトの神様を振り向かせるか。【石橋隆雄】