ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームの投手マウンドが「WBC仕様」のまま継続使用される可能性が出てきた。今月6日までWBC1次ラウンドが開催された名残で、現在も硬めに整備されている。10日ロッテ戦を最後に昨年までの軟らかいマウンドに戻される予定だった。ところが投手陣の中から「そのままにしては」との声が出て継続を検討中。現在は幅広く聞き取り調査をしている。

 パディーヤらメジャー経験者は硬めに慣れているが、逆のパターンもある。寺原は「自分は軟らかい方がいい」と公言。硬いとされる札幌ドームで過去2年間は3戦3敗だった。8日の先発登板も4回につかまり4失点。「投げる以外の部分が課題」と無死一塁からの悪送球を反省し、硬いマウンドは言い訳にしなかったが、何度も足元を気にするしぐさを見せた。硬いマウンドが継続されるなら、修正が求められる。

 ブルペンを含めたマウンドの土を変更する場合、工事は来週から着工を予定。現在の仕様を少し硬くするという折衷案も浮上している。いずれにせよ、硬さの決定が投手陣に少なからず影響を与えそうだ。