巨人でプレーし、昨季限りで現役を引退した辻内崇伸氏(26)が、日本女子プロ野球リーグの指導者に就任することが11日、明らかになった。所属チームは、昨季リーグを制した強豪で、東日本を拠点とする「イースト・アストライア」となる見込み。今月中に、都内で今季に各チームを指導する顔ぶれの発表会見が行われる。辻内氏にとって、セカンドキャリアをスタートするお披露目の機会となりそうだ。

 引退後の人生について、辻内氏はお世話になった方々と話し合いを重ねながら慎重に検討してきた。当初は会社員など野球以外の仕事に就くという選択肢もあった。しかし現役時代、故障に苦しみながらもひたむきにリハビリを重ねてきた姿勢を女子プロ野球側から高く評価され、指導者としてオファーを受けた。辻内氏は最終的に、長く親しんできた野球に今後も携わる結論を出し、要請を快諾。機構関係者は「コーチ業はもちろん、女子野球の普及、発展にも大きな貢献を果たしてくれると思う」と期待した。