落合博満GM(60)から、苦闘が続く谷繁元信兼任監督(43)に戦力補強のプレゼントだ。中日は2日、西武から武山真吾捕手(29)を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は49で今日3日にナゴヤドームで入団会見を行う。昨秋の落合GM就任後、初のトレード。獲得理由は、谷繁兼任監督本人への強力サポートだった。
西山球団代表は「監督が兼任でもあるので捕手を手厚くしておきたかった。そのためには実績も必要。将来的な捕手の構成も考えた上でのトレードで、最終的には落合GM、森ヘッド、谷繁監督が決めました」と説明した。今季から第2捕手は松井雅が務めるが、まだ経験が浅く、37歳小田はベテランの領域。谷繁監督の負担を減らす意味でも、即戦力になり得る経験豊富な中堅捕手を探していた。
武山は西武では炭谷の活躍やドラフト1位森の入団などもあり、出場機会に恵まれなかった。だが10年には横浜で正妻を張るなどプロ12年で243試合に出場。西山代表は「一番の魅力は肩の強さ」と明かした。また、捕手だけでなく、一塁や三塁、外野にも取り組むマルチな守備力も評価。打撃は通算2本塁打だが、うち1本は11年に広島前田から放つなど意外性も秘めている。
開幕から28試合。4連敗中のチームは借金も最多タイの4で4位に沈んでいる。こうした低迷を踏まえ、戦力補強の最高責任者である落合GMが動いた。松井雅もウカウカできず、チームにとっては強烈なカンフル剤。竜の武山誕生で5月反攻を期す。【松井清員】
◆武山真吾(たけやま・しんご)1984年(昭59)6月22日、愛知県生まれ。享栄から02年ドラフト10巡目で横浜入団。6年目の08年に1軍入りし、10年にはチーム最多の90試合で捕手として出場。11年オフ、後藤との交換トレードで西武移籍。今季1軍は4月11日の日本ハム戦で代打出場1打席だけ。179センチ、88キロ。右投げ右打ち。推定年俸1200万円。



