びびるな!
阪神和田豊監督(51)が離脱中の上本博紀内野手に代わるリードオフマンとして緒方凌介外野手(23)に猛ゲキだ。13日からの広島2連戦でスタメン起用されキラリ。指揮官が「できれば固定したい」と望む1番候補に台頭した2年目に期待をかけた。巨人が負け阪神は首位広島と3ゲーム差の2位に浮上。今日からDeNAと交流戦前最後の3連戦(甲子園)に臨む。
期待の新星にはチャレンジさせよ-。そのターゲットは2年目緒方だ。昨秋の高知・安芸キャンプで和田監督自ら選んだMVP。13日の広島戦からは2試合連続1番でスタメン起用した。プロ初安打も記録した緒方の話になると、練習終わりの指揮官が熱弁した。
「足りないところというか、いいところの方が多いし。将来はそういうポジションを打つ選手だと思うし、今から少しずつ覚えていかないといけない」
米子から甲子園に帰って行われた指名練習。少ない野手の中で目を引いたのが緒方だった。さっそく和田監督は歩み寄ると、まず打撃についてアドバイス。外角への対応と高めのボールの見極めを指導した。そして緒方が武器とする走塁の意識付けに話は移った。
緒方
「ビビらずに盗塁どんどんして、それでアウトになる分には勉強。どんどんいけ!
消極的になるな」と言われた。
13日にはプロ初盗塁の一方でけん制死も体験。終盤8回のミスは大きかった。それでも緒方の将来性を考え、指揮官はあえて背中を押した。失敗を恐れずにのびのびとやりなさい-。盗塁成功の秘訣(ひけつ)は「勇気」と話す緒方にとって、それは何よりの後押しだ。
昨年の1軍出場はわずか2試合。大半をファームで過ごした。秋季キャンプでスポットが当たる前の9月。当時から緒方の走りに対する意識は高かった。「2軍にいた荒木さん(中日)や本多さん(ソフトバンク)を試合で見ると、リード、スタート、すべてが勉強になるんです」。足のスペシャリストから貪欲に技術を学んだ。12月のウインターリーグでは盗塁王を獲得し自信をつけた。今日から3連戦を戦うDeNAはリーグワーストの盗塁阻止率1割6分7厘。「警戒されている状態でかいくぐって盗塁を決められるようにならないと」。打線が下降気味の今、足技は普段以上に求められる。
上本の今月中の復帰も見えてきたが、和田監督は「1番がとっかえひっかえになっているからね。できれば固定したい」と理想を語った。指揮官ののびのびサポートが緒方の起爆剤となるか、注目だ。【松本航】



