「埼玉のダル」が本家に弟子入り志願した。29日のドラフトで日本ハムから1位指名を受けた春日部共栄・中村勝投手(3年)が、一夜明けた30日、埼玉・春日部市内の同校を訪れた今成、大渕スカウトから指名あいさつを受けた。入団に支障はなく「どんな状態でも試合をつくっていける投手」と、ダルビッシュに敬意を表した。さらに「変化球や練習方法など聞いてみたいです」と、端正なマスクを引き締めた。

 出世部屋も引き継ぐ。千葉・鎌ケ谷の選手寮でエースの生活の場となっていた「404号室」は現在、空室のまま。自宅通学の184センチ右腕は「ぜひ、入ってみたいです」と、初のひとり暮らしに思いをはせる。「右の本格派として、球団の顔となる選手に育ってもらいたい」と大渕スカウト。「ダル部屋」が未完の大器育成のベースキャンプとなる。

 右手の大きさは約20センチ。さらに両手を広げた際、指先から指先までのサイズは身長を16センチ上回る約200センチと、日本人離れした「手の長さ」を備える。大渕スカウトは「ひじの使い方が上手で、変化球を思ったところにコントロールできる」と評価した。

 この日、両スカウトを通じて、梨田監督の直筆メッセージを受け取った。選択会議記載用紙に「北の大地で君の力が必要だ!!」と書き込まれていた。ダルビッシュの著書「変化球バイブル」を愛読する中村は「期待に応えられるよう頑張ります」と力を込めた。