和田阪神の補強第1弾は「金本2世」だ!

 阪神は26日に都内のホテルでスカウト会議を開き、今日27日の「プロ野球ドラフト会議

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 TOSHIBA」で慶大・伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)を1位指名する方針を固めた。主軸を打てる野手強化が最大の補強ポイント。走攻守3拍子そろった伊藤は、和田新監督への最高の就任プレゼントとなる。

 「金本2世」に将来のタイガースを託すことになった。阪神はこの日、都内のホテルでスカウト会議を開き、慶大・伊藤を1位指名する方針を固めた。沼沢球団本部長は「既定路線としか言えない。普通に考えれば…」と公表は避けたが、1年を通して熱心に追いかけてきたことを考えれば、伊藤の指名は揺るぎない状況だ。監督が交代する緊急事態が起こったが、前日25日までに球団首脳が和田新監督ともドラフト戦略の話し合いの場を持った模様。そこでも共通認識を得て、伊藤指名は変わらなかった。

 主軸を打てる野手の強化が今オフ最大の補強ポイントに挙がっている。金本が来季で44歳を迎え、右肩にも不安を抱えている。メジャー復帰願望のあるマートンの去就は微妙だ。柴田や上本らの活躍が目立ち始めたが、中軸を打てる若手の人材が乏しい。

 近い将来のチーム設計を考えたとき伊藤は金本の後継者となる可能性を秘めている。今春の東京6大学では3冠王を逃したが、4本塁打、17打点の打撃2部門でリーグトップ。昨年の世界大学選手権で日本代表の4番を打ち国際経験も豊か。慶大では主将を務め、チーム内で人望を集める。練習熱心な姿勢も高く評価され、鳥谷に続くチームリーダーになる資質は十分だ。

 球団側も誠意を尽くし、伊藤を迎え入れるプランを用意する。ドラフト当日に1位指名が実現すれば南球団社長が横浜市内の同校に直行。「場所によっては行くけどね」と言葉を濁したが、指名のあいさつに出向く考えを持っている。和田新監督が正式契約を結んでいないためドラフト会議は欠席。代わりに慶大OBでもある球団トップが伊藤と握手を交わすことになる。

 伊藤は現状では「一本釣り」の可能性が高い。真弓監督が任期を1年残し、辞任したチームにとって、05年以来の優勝は最大の目標。フレッシュな野手の有望株を手堅く確保できれば、補強戦略も立てやすい。28日に就任会見を予定する和田新監督は攻撃改革を唱えている。今日27日、金本の後継者という最高の就任プレゼントが届く。

 ◆伊藤隼太(いとう・はやた)1989年(平元)5月8日、愛知・瀬戸市生まれ。小1で硬式野球を始める。中京大中京では高校通算29本塁打。甲子園出場はなし。慶大では2年春からレギュラーで、同秋から4番。昨夏の世界大学選手権は、日本代表の4番で3本塁打。広州アジア大会も大学生で唯一日本代表入り。4年春終了時点でリーグ戦通算10本塁打。178センチ、84キロ。右投げ左打ち。