<プロ野球ドラフト会議>◇27日

 またハズレた~。オリックス岡田彰布監督(53)は今年も当たりくじを逃し、昨年から「4連敗」となった。1度目の入札は東海大甲府・高橋周平内野手(3年)でヤクルト、中日と競合。直前に東洋大・藤岡を当てたロッテ西村監督にならい、1番手で一番上のくじを引くもハズレ。中日高木監督の開封作業を横目でながめるしかなかった。

 「いや迷うたんよ。4回連続で一番下やったな。性格が素直やしな、変えれんやった。最初から上行くわて、みんなに言うとったからな」

 3度外した昨年はすべて一番下に当たりが残っていた。抽選箱を前にした直感より事前の約束を守る素直な性格?

 がたたった。

 今年は1月11日に西宮恵比寿神社のおみくじで「1番・大吉」。縁起の良さを感じテープで補修して保管していたが、CSを1毛差で逃し、ドラフトも…。阪神監督時代からくじ引きは通算1勝7敗となった。

 それでも外れ1位で社会人NO・1野手の東芝・安達了一内野手(23=上武大)の指名に成功。補強ポイントだった右の内野手を軸に、8人中7人が社会人という即戦力ドラフトとなった。1年前に「大失敗よ」とぼやいた岡田監督は「来年、勝負という意味では大きいよ」「去年の分、取り返したよ」と、どや顔で会場を去った。【押谷謙爾】