来季目標は現状維持?

 中日高橋聡文投手(27)が8日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉を行い、今季から3000万円増の推定年俸7000万円で更改した。

 「自分の中ではもっとというのもあったんですが…。何とも言えないです」。

 会見場にやってきた高橋は苦笑いだった。球史に残る阪神、巨人との死闘の中で63試合に投げた。そのほとんどが勝敗を左右する緊迫の場面で防御率1・61。もう1度、やれと言われてもできるかどうかはわからない。だからこそ倍増以上も頭をよぎったが、ぐっとこらえた。球団側から言われた言葉が胸に残った。

 「(球団からは)岩瀬さんのように続ければ上がると言われました。それはそうですよね…」。

 継続は力なり。一流の能力を証明した左腕にとって次なる課題が継続だ。これまで2年続けてフル稼働したことがない。そこで今オフに取り組むのが体重の維持だ。現在は90キロ強だが、何とか80キロ台をキープしたいという。

 「本当にすぐ太っちゃうんで維持する方法を考えます」。

 食事管理から練習方法まで…。給料は増えるほうがいいが、体重は「現状維持」を目指す。