侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36=パドレス)が、中日との合同練習でライブBPに登板した。3イニング相当、打者12人との対戦で3安打2失点の結果だった。

1奪三振で四死球は2。最速は153キロをマークし、球数は50球だった。登板後、投球内容について「今日、実質的に初めて試合っぽい試合だったので、最初ちょっと変な感じがしましたけど、最後の方、ちょっとずついいところも出てきて、全体的にはまぁまぁだったかなと思います」と振り返った。

立ち上がりは制球が安定せず、中日の先頭打者・岡林勇希外野手への2球目、内角への150キロ直球が右ひざ付近へ直撃。うずくまる岡林を心配そうに見守っていたダルビッシュは「初回、いきなり岡林選手にデッドボールを与えてしまって。自分もかなり対戦を楽しみにしていた選手だった。中日さんの今後の状況を考えると、ちょっと動揺してしまって。そこからなかなか右にもインコースいけなかったっていうところがありましたけど、徐々に感覚は出てくると思います」と語った。

1イニング目に2四死球と連打で2失点。23球に到達したところで、自らイニング終了を申し出た。「メジャーではスプリングトレーニングだと、25球くらいになってくると、イニング途中で打ち切りになるので。練習ですから。ちゃんと球数を投げるのが今日の目的なので」。2イニング目は落ち着いた投球で3者凡退に抑え、3イニング目は先頭の田中に右前打を浴びたが、後続を抑えた。

打者を相手に投球を行うライブBPは、侍ジャパンに合流してから3度目。次回はWBC開幕後の登板となる。仕上がり具合については、「いつも言うように、まだスプリングトレーニングなので。シーズンのことを考えると、100では持ってこれない。今の現時点では、こんなもんじゃないかなと思います」と冷静だった。先発は10日の韓国戦が予想されている。

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