優勝候補筆頭に挙がっていたドミニカ共和国が、1次ラウンドで敗退する波乱が起きた。2勝1敗同士だったプエルトリコ戦に敗れ、13年の第3大会以来の優勝はならなかった。

2回に2死二、三塁と先制のチャンスをつかんだが生かせず。続く3回にはメジャー通算143勝右腕クエトが、先頭のプエルトリコの9番バスケスに左翼スタンドへ先制ソロを許した。さらに1番リンドア、2番ヘルナンデスの適時打などで一気に4点を失った。

ドミニカ共和国も3回にパドレスのフアン・ソト外野手(24)の中越えソロなどで追い上げたが、5回には中堅手が打球を後逸するミスもあって追加点を許した。5回は無死満塁のチャンスをつくったが1点止まりだった。

大会前は最強メンバーとの呼び声が高かった。昨季MVP投票でナ・リーグ2位だったパドレスのマニー・マチャド内野手(30)、通算125本塁打を放ち20年首位打者に輝いたソト、昨季ア・リーグ新人王のマリナーズのフリオ・ロドリゲス外野手(22)、昨季、14勝、防御率2・28サイヤング賞に輝いたマーリンズのサンディ・アルカンタラ投手(27=マーリンズ)らが名を連ねた。

だが大会直前には21年に48本塁打を放ち本塁打王に輝いたブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(23)が右膝のけがのため出場を辞退。11日の初戦は、アルカンタラが先発したが4回途中3失点で、ベネズエラに1-5で敗退。イスラエル、コロンビアには勝利したが、2勝2敗で1次ラウンド敗退となった。D組からはベネズエラとプエルトリコが準々決勝に進出。侍ジャパンの強力なライバルが姿を消した。