まさに、「ショータイム」の幕切れだった。侍ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)が「リアル二刀流」で日本を3大会ぶり3度目の世界一に導き、大会MVPに選ばれた。

この日は1点リードの9回から、日本の7番手としてマウンドに上がった。先頭に四球を与えたものの、後続を併殺に封じて2死走者なし。最後はエンゼルスの同僚、米国代表の2番マイク・トラウト外野手(31)と対戦し、フルカウントから140キロスライダーで空振り三振に封じた。その瞬間、帽子とグラブを放り投げて世界一を喜んだ。

今大会の大谷は、打者として全7試合に出場して打率4割3分5厘(23打数10安打)、1本塁打、8打点。投手でも3試合(先発2)に登板し2勝1セーブ、防御率1・86。決勝では1点リードの9回を締めて胴上げ投手となり、今大会の主役にふさわしいMVPに選出された。

日本選手のMVPはともに優勝した2006年第1回大会、2009年第2回大会とも、松坂大輔投手が選ばれた。06年の松坂は西武所属で3勝、09年はレッドソックス所属で3勝を挙げた。

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