侍ジャパンが09年大会以来、3大会ぶりの世界一に輝いた。第1回WBCの日本代表監督を務め、初代王者に導いたソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)が、栗山英樹監督(61)らをねぎらった。

米国との決勝を自宅でテレビ観戦したという王会長は、代表取材に応じ「すばらしかったですね。強かったですよ。やっぱり決勝戦に出てくるくらいのチームだから、お互いにレベルが高いだろうから、そう簡単に点は入らないと思ったんですけど、投手たちがよく頑張りましたよね」と振り返った。

8回にダルビッシュ、9回に大谷が救援登板した場面については「ダルビッシュ、大谷と出てきたときにはびっくりしましたよ。なかなかそういう決断はしにくい」と、栗山監督の采配をたたえた。

王会長は自身が率いた第1回大会よりも、今回の世界一に重みを感じているという。「世界一を競うんだというのは、ぼくらがやった頃は全然そんな雰囲気はなかったですからね。参加した選手たちの思いがものすごく強い大会でしたよね。各地での予選も盛り上がりましたし。アメリカでの準決勝、決勝は世界中から注目されたんじゃないですかね」と感慨深そうに話した。

栗山監督に向けては「なんたって栗山監督の大ヒットですよ。今回の試合の指揮はね。大変、優秀な選手たちが集まったけど、それだけに使い方が難しかったと思うんですよね。決断すべきところを決断して、すごいなと思うところがありましたよね。選手の起用なんかもね。彼としてはしてやったりと思っていると思います。本当にお疲れさまでしたと言いたいですね」とねぎらいの言葉を送っていた。

【WBC】 侍ジャパンが3大会ぶり世界一! 大谷がトラウト三振斬りでMVP/決勝戦詳細