3大会ぶり3度目のWBC制覇を達成した侍ジャパンが23日、米マイアミから帰国した。成田空港ではメジャー組4人を除く選手、スタッフらの到着を、約1200人のファンが出迎えた。日本中を大熱狂させた侍ジャパンを、日刊スポーツは2月の宮崎強化合宿から計6人の記者で密着取材を続けてきた。それぞれの記者ならではの「名場面」とは-。

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パイオニアとなった25歳の青年に、場内全体から万雷の拍手が送られた。3日、中日との壮行試合が行われたバンテリンドーム。この日から侍ジャパンに合流したヌートバーが、試合前のメンバー紹介で登場した瞬間に大歓声が起きた。温かくて熱い、見ているこちらも鳥肌が立つほどの歓迎ぶりに、本人も笑顔で「みんな僕を知ってくれている。光栄です」と、喜んだ。

米国生まれの日系メジャー選手として、史上初めて侍ジャパン入り。不安もあったはずだが、球場に到着すると“たっちゃんTシャツ”が用意されていた。栗山監督が発案して、つくられたものだったという。「緊張してたけど、おかげで気が楽になったよ」と、感謝して自身も袖を通した。

日本の野球ファン、そして侍ジャパンによるファーストコンタクトでの最高級の“おもてなし”が「たっちゃん」の魅力を存分に引き出した-。活躍ぶりを目の当たりにして、あらためてそう思う。【木下大輔】

【まとめ】WBC名場面 大谷翔平衝撃2発、ヌートバーに万雷拍手、ベンチに飾られたユニ…