侍ジャパン村田善則バッテリーコーチ(48)が23日、コーチ冥利(みょうり)に尽きた試合について語った。千葉・成田市内で行われた優勝帰国会見に出席。世界一奪還を果たした第5回WBCは「今回キャッチャー3人で、当初から『3人みんなで優勝するよ』という話をして臨んだ」という。ただ、悩みもあった。「(捕手は)ポジションが1つしかありませんから、みんなにたくさんの(出場)機会を与えられない」というジレンマがあった。

その中で迎えた米マイアミでの準決勝メキシコ戦は総力戦となり、スタメンマスクの中村悠平捕手(32=ヤクルト)が5回まで出場。6回から甲斐拓也捕手(30=ソフトバンク)が8回まで、9回は大城卓三捕手(30=巨人)が出場した。「3人全ての選手が出て、勝ち切ったと。役割を全うしてくれたっていうところが、私の中では一番印象に残ってます。それぞれベンチにいても、常にいつでもいける表情をしていたところが、すごく心強いと思いながら、それが準決勝で実際起こって、結果として勝ち切ったことが、最後のすばらしい決勝につながったと思います」と、3人の捕手に感謝しながら振り返った。

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