胸元にキラリと光る「18」に目がいった。WBCは東京ドームでの1次ラウンドまで取材した。初戦の台湾戦に先発した侍ジャパン山本由伸投手(27)が身につけていたネックレスが気になった。その正体は、数字をモチーフとしたジュエリーブランド「NO.(ナンバードット)」が手がけた「NO.18」。山本にとって「18」は、それだけ特別な数字なのだと感じた。

山本はオリックス時代のプロ3年目のシーズン終了後に「18」を託された。以降は、米大リーグのドジャースや侍ジャパンでも、エースナンバーを背負ってきた。ナンバードットの代表を務める青木千秋さんは「『18』は、自分のための成功がやがて誰かの力へと成熟していくという意味合いの最強の数字」と話す。

アスリートにとって背番号は、ただの数字ではない。そう感じた瞬間があった。昨年11月。巨人担当だった私は、ドラフト1位の竹丸和幸投手(24=鷺宮製作所)が初めて自身の背番号「21」のユニホームを着用した日に取材した。高橋一三、宮本和知、高橋尚成ら名左腕も背負った番号。かねて「この番号といったら竹丸と言ってもらえるように頑張ります」と言っていた通り、真新しいユニホームに身を包んだ黄金ルーキーは、プロ野球選手らしい顔つきに変わっていた。

山本にとっては、まさに「18」がそうなのだろう。WBCでは日本のエースとして2試合に先発。準々決勝で敗れ2連覇はならずも、ドジャースでは2年連続で開幕投手を務める。青木さんは「とにかくご自身の納得いくベストなプレーを。ちゃんと1年間しっかり最後までベストなプレーができること、それだけを祈っています」と願った。“最強”の数字を胸元に引っさげた山本が、MLBの舞台でキラリと光る投球を披露することを期待したい。【水谷京裕】