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イチローに不安…外野に飛ばない/WBC

4回表日本1死三塁、イチローは一塁へ内野適時打を放つ
4回表日本1死三塁、イチローは一塁へ内野適時打を放つ

<WBC・強化試合:日本11-2オーストラリア>◇25日◇京セラドーム大阪

 打線爆発の中、イチロー外野手(35=マリナーズ)のバットが少々不安を感じさせた。5打数2安打という数字は残ったものの、ヒットはいずれも微妙な判定の一塁への内野安打。前日から通算9打席で1度も外野に打球が飛んでいない。自らの状態について「まだ目でボールを見ている。もっと体で感じないといけない。そろそろいかないといけない」と独特の言い回しで表現した。

 チームは2ケタ得点をマークし、オーストラリアにこの日も圧勝した。つなぎを重視した打線全体に関して「良く打ちますね。6~7割どころか(もっと上)と思う。ポテンシャルは十分に(発揮している)というところじゃないですか」と手応えを感じている様子だ。連日の逆転勝利にも「先に点を取られるのはやだね。でもすぐ取り返しているのはいい。形としては悪くない」とも分析。しかし自分の打撃は「半分ぐらい(の段階)」という。

 ただし自慢の足は健在だ。3回の第2打席では内野安打の後、二塁手がベースを空けているすきにすかさず進塁。4回には稲葉の単打で一塁から三塁を陥れた。チームリーダーとして、次の塁を狙う姿勢が全体に好影響を与えていることは間違いない。本番はすぐそこに迫っている。イチローのバットから響く快音を、全員が待っている。【高宮憲治】

 [2009年2月26日8時29分 紙面から]

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