WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級1位金子虎旦(28=帝拳)が逆転TKO勝利を収めた。韓国同級3位チョウ・ジョンヨン(30)との同級8回戦に臨み、8回2分30秒、TKO勝ち。1回に左ストレートを浴び、ダウンを喫しながらも2回以降に追い上げ、最終8回に右ボディー、右ストレートなどで計3度のダウンを奪い返し勝利をもぎ取った。

金子は「内容は全然でした。(ダウンは)もらってしまった。気づいたら倒れていた。何も覚えていない。(トレーナーの)大和(心)さんの顔だけ思い出してきた感じで。(8回は)今いかなきゃと。仕留めにいかなきゃいけないと思った」と振り返った。

24年7月にTKOでプロ初黒星しているが、1回途中に防戦一方となってレフェリーストップされていた。金子にとってキャンバスに倒れたのは初めて。金子は「負けん気というか、相手が余裕そうだったので気持ちが出たのかな。声援がめっちゃ聞こえて背中を押されましたね」と安堵(あんど)の表情で感謝。

大和トレーナーは「今回は思い切り倒れた。カウント8まで待ってから起きて成長を感じた。良く立って戻ってきたと。この経験はいらないかもしれないが、まくって倒して正直、泣きました。本能にやっていた。良い経験だったと言えるように、きちんとチャンピオンにならないといけない」と気を引き締めた。

ハラハラの展開となったものの、これで5戦連続KO勝利だ。今年3月のスー・ハンビン(韓国)戦途中に左拳を骨折し、右拳も痛めており、復帰戦でもあった。ランキング1位となるWBOアジア・パシフィック王座挑戦も射程圏内。

金子は「もっと良い内容で。大きいことは言えない。しっかりと映像を見直し改善してチャンスをもらったら頑張りたい」と決意を示した。