アマ6冠で「ザ・サンダー」の愛称を持つ東洋太平洋ライトフライ級3位片岡雷斗(20=大橋)がプロ3戦目でタイトル奪取に成功した。同級1位アルアル・アンダレス(26=フィリピン)との同級王座決定戦に臨み、9回2分56秒、TKO勝利を収めた。序盤から高速ワンツー、左アッパーなどで圧倒。最後は一方的にたたみかけてレフェリーストップに追い込んだ。来春の国内最速プロ4戦目での世界王座獲得に向け、大きく前進した。

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東洋太平洋王座のベルトを右肩にかけた片岡は安堵(あんど)の表情を浮かべた。王座を懸けて拳を交えたアンダレスに対し「すごく打たれ強く、タフな選手でした」と敬意を表した上で、こう言った。「ベルトは重いですね。アンダレス選手に勝ったからかな。うれしいです」。

ハンドスピードを生かし、次々と連打を打ち込んだ。打たれても前に出てくるタフネスなアンダレスに左アッパー、右ボディー、ワンツーと乱れ打ち。所属ジムの大橋秀行会長(61)が「3戦目でやる相手ではない。危険な勝負だった」という大事なタイトル戦。TKO撃破できた意味は大きい。

これで「日本か、アジア王座の獲得が条件」とする日本協会の内規を満たし、国内での世界挑戦が可能となった。大橋会長からは「4戦目で(世界挑戦は)いける」とゴーサインが出た。片岡は「会長がそういってくださるのはうれしい」と満面の笑み。次戦は来春を予定。世界戦が組まれれば、国内最速となるプロ4戦目での世界王座獲得のチャンスだ。まだプロは3戦のみだが、アマチュアでは57勝(31KO)1敗と経験と実績は豊富。前日計量後、片岡は「会長が出してくださった相手に圧勝できるように勝って世界につなげたい」と見据えた初タイトル戦勝利で、早くも「世界」が見えた。【藤中栄二】

◆片岡雷斗(かたおか・らいと)2006年(平18)7月12日、千葉・佐倉市生まれ。小学4年からボクシングを開始。臼井中から習志野高に進学し、高校5冠達成と23年アジアユース53キロ級金メダル。26年3月、6回TKO勝利でプロデビュー。家族は両親と兄2人、弟2人、妹2人。身長162センチの右ボクサーファイター。

◆世界王座奪取の国内最速記録メモ 田中恒成、吉良大弥がマークしたプロ5戦目が国内最速。続いて井上尚弥のプロ6戦目、井岡一翔、重岡優大、松本流星のプロ7戦目と続く。なお世界最速記録はセンサク・ムアンスリン(タイ)のプロ3戦目。