元K-1ワールドGP女子フライ級王者のKANA(34=Team Aftermath)が、12月19日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONEファイトナイト(FN)50』で、自身初となるオープンフィンガーグローブ(OFG)着用のONEムエタイルールに挑戦することが6日までに発表された。

対戦相手は元WBCムエタイ世界女子スーパーバンタム級王者で、今年9月に元3競技世界王者スタンプ・フェアテックスと判定1-2の接戦を演じたセリーナ・フローレス(28=米国)に決定した。

KANAは自身のインスタグラムを更新した。以下、KANAが記したコメントの一部抜粋。

「今回オファーをいただいたとき純粋に挑戦してみたいという気持ちがありこの試合を決めました 長く立ち技の世界で戦ってきたからこそムエタイという競技の難しさや奥深さも自分なりに理解しています。ムエタイルールで戦うことへの不安もあります。でもその気持ち以上にまだ知らない世界で自分がどこまで成長できるのか向き合ってみたいと思いました。

これまで多くのムエタイファイターがキックボクシングに挑戦してきました。その一方でキックボクシングからムエタイに挑戦する選手はまだそれほど多くないように思います。だからこそこれまで積み重ねてきたものを大切にしながら自分にとって未知の領域に踏み出してみたいと思いました

そして今回の挑戦にはもう一つ自分の中で

大切にしている思いがあります。それはこれからの日本の女子格闘技界にもっと多くの選手が出てきてほしいということです。

自分はこれまでKrush、K-1、ONEたくさんの方々に支えられながらそれぞれの舞台で挑戦する機会をいただいてきました 気付けばもう34歳。決して若いとは言えない年齢になりましたが、今もこうして世界の舞台で新しい挑戦ができることを本当にありがたく思っています

自分がこの舞台で戦い続けることでいつかこの舞台を目指したいと思う選手が一人でも増えてくれたら嬉しい。それは憧れだけではなく『この舞台に立ちたい』『悔しい』『自分の方が強い』『いつか絶対に追い越してやる』そんな気持ちでもいいと思っています。むしろそんな強い思いを持った選手たちがどんどん出てきてほしい。

自分もこれまで誰かの存在を見て悔しさを力に変えながらここまで歩いてきました。だからこそ今度は自分が挑戦し続ける姿を通して誰かが一歩を踏み出すきっかけになれたらと思っています

もちろんまだまだ自分自身が挑戦の途中 年齢を重ねても、経験を積んでも、知らないことや学ぶべきことはたくさんあります。挑戦することに終わりはないと思います。それは競技だけではなくこれからの人生においても大切にしていきたいと思っています」

2015年9月にプロデビューしたKANAは、第2代・第4代Krush女子フライ級王座を獲得。2019年12月には初代K-1女子フライ級王座決定トーナメントを制し、その後3度の防衛に成功して日本の女子立ち技界を牽引した。2023年12月に王座を失い、K-1との契約満了を経て2024年9月にONEチャンピオンシップと契約した。

初戦のアニッサ・メクセン戦は黒星を喫したが、2戦目で初白星を挙げ、昨年年3月には世界王者ペッディージャーに挑戦した。同年11月にはスタンプを判定3-0で下す金星を挙げ、今年8月の前戦でもユー・ヨウ・プイとの激闘を判定3-0で制して再起を果たすと、試合後にOFGムエタイ挑戦とムエタイ世界王者アリシア・ヘレン・ロドリゲスとの対戦に意欲を示していた。