ボクシングの大橋ジム期待の中嶋一輝(24)がプロデビュー戦を1回1分49秒KO勝ちで飾った。25日に東京・町田市総合体育館でアランカン・ウォラクット(タイ)とバンタム級6回戦を行い、初回に2度目のダウンで10カウントを聞かせた。「緊張しすぎて硬かった。30点くらい」と自己評価は辛かったが、白星でプロボクサー人生をスタートさせた。

 今春卒業した芦屋大では3年生だった15年国体優勝、4年では関西リーグMVPを獲得したサウスポー。この日も開始直後からリーチを生かした左ストレートを顔面に打ち込むと、ロープ際に追い詰めて左拳で1度目のダウンを奪ってみせた。

 アマチュア時代のクセでガードを下げる場面もあり、大橋会長は「あれはダメ。練習ではできていたんですが」と改善を促したが、「パンチ力もあるし、カウンターもいい」とあらためてその素質を称賛した。次戦は8月で短いペースで試合を組んでいく予定。中嶋は「世界チャンピオンになりたい。1試合ずつ丁寧に戦っていきたい」と誓った。