ボクシングの元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(33=帝拳)が9日、王座返り咲きを期す現王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)とのタイトル戦(7月15日、米カリフォルニア州イングルウッド)へ向けて渡米する成田空港で取材に応じた。「今まで一番のコンディション。順調ですね」と朗らかな表情。決戦を1週間後に控えて、好気配を感じさせた。

 メキシコ系が多い土地柄、アウェーが予想されるが「良い試合をすれば、自分にも応援してくれる人が出てくる」と見込む。米国での試合は3回目だが、過去2戦とも壮絶な打ち合いで本場のファンを魅了した。その経験が言葉に自信を生む。出身の秋田県からも20人ほどの応援団が駆けつけてくれる予定で、「少しでも試合中に自分への応援があればうれしいですね」と期待した。

 米国ではこの夏、三浦を皮切りに3人の日本人ボクサーが世界戦に臨む。8月26日にはWBO世界スーパーウエルター級王座決定戦に亀海喜寛(34=帝拳)、9月9日にはWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が6度目の防衛戦で米デビューを飾る。その先陣を切る役割を聞かれると、「自分が(後に続く2人に)『もっと頑張ろう』とモチベーション上げる試合をできればいいですね」と誓った。