06年8月に引退した、元プロレスラーで前文部科学大臣の馳浩(56)が、今月26日の「プロレスリング・マスターズ」(東京・後楽園ホール)で、11年ぶりにリング復帰することが10日、分かった。「大臣になって戻ってくる」というファンとの約束を果たすため、イベントをプロデュースする武藤敬司(54)のオファーに応えた。大物が集う豪華舞台で、持ち前の熱いファイトを披露する。

 馳は1995年参院選で初当選後、00年総選挙で衆院鞍替え。選挙区は衆院石川1区で、これまでに衆院で6回、参院で1回、それぞれ当選している。

 同郷の森元首相と近く、文教族として活躍。文科副大臣のほか、自民党の広報戦略の最前線に立つ広報本部長などを歴任した。15年10月には、安倍第3次改造内閣で、文科相として初入閣し、昨年8月まで務めた。

 東京五輪の招致に、水面下で尽力したことでも知られる。自民党の招致推進本部長(招致決定後は大会実施本部長)を務め、東京、マドリード、イスタンブールが激しい招致合戦を繰り広げていた際には、世界を駆け回り、プロレスラー時代の人脈も駆使しながら、招致成功に向けて独自の活動を続けた。