ボクシングのロンドン五輪銅メダリスト清水聡(31=大橋)が、東洋太平洋王座の国内最速記録に挑むことになった。

 11日に横浜市内の大橋ジムで会見に臨み、10月2日に後楽園ホールで東洋太平洋フェザー級王者ノ・サミュング(25=韓国)とタイトルマッチ12回戦で対戦することが発表された。プロ4戦目で同タイトルを戴冠すれば、現WBO世界ライトフライ級王者田中恒成(22)に並ぶ最速となる。

 スーツ姿で登場した清水は「まさかこんなに早くタイトルマッチに挑戦できるとは持っていなかった。挑戦者の気持ちで試合をしてきたので、変わらずに挑んでいきたい」と心境を述べた。16年7月にプロ転向してまだ1年。3戦全勝(3KO)と結果を残してきたが、本人の予想を上回る好機が巡ってきた。

 ノは先月に後楽園ホールで行われたタイトル戦で、4度目の防衛を狙った竹中良(32=三迫)を10回KOで下して新王者となった。その試合を会場で観戦した清水は「タフな選手。前に入れないようにしたい」と対策を練る。「パンチ力がハンパないくらいついた。自分の手も痛いくらい」と最近取り組む体幹トレーニングの成果も実感しており、「左で止めますよ。当たれば大変なことになる」と不敵に笑った。