国際ボクシング連盟(IBF)ミニマム級タイトルマッチ(23日・大田区総合体育館)で初の世界王座獲得を目指す同級9位の京口紘人(ワタナベ)が19日、東京都内のジムで練習を公開し「プレッシャーを力に変えて皆の期待に応えるだけ。倒して勝つのが理想。自信は100パーセント」と意気込みを語った。

 デビューから約1年3カ月で、王者ホセ・アルグメド(メキシコ)に挑む23歳の新星。この日はスパーリングを行わず、ミット打ちで力のこもった左のアッパーやボディーを見せた。7戦全勝(6KO)と強打が武器で「一発の精度を意識してきた」と自信を示した。

 中学時代には元世界王者の辰吉丈一郎に指導を受けた。「ジョーちゃん(辰吉)には『チャンピオンになりたいでは、なれない』と言われた。なるという強い気持ちがないと駄目」と恩返しを誓った。